「ニキビがポツポツ、乾燥でガサガサ….」
秋口にこんな女性を見たことはありませんか?
食生活やストレスの影響?と思いがちですが、これは実は夏バテの影響なのです!
夏は、少し外出したりするだけでも汗をかいたり、紫外線にさらされたりと、お肌にとっての危険がいっぱいな季節。
でもそれだけではありません。「夏バテで食べられない…。」という夏バテによる食欲不振は、ここから1~2か月先のお肌トラブルを引き起こす要因になってしまうのです。
今回は、「夏バテによる食欲不振と美肌の関係性」についてお話しします。
夏バテと肌荒れの関係性
みなさん「ターンオーバー」という言葉はご存知でしょうか。
簡単に言うとターンオーバーとは、肌の新陳代謝、肌の生まれ変わりのことを言います。皮膚は「表皮」「真皮」「皮下組織」から成っています。
その「表皮」の底から表皮細胞が誕生し、新陳代謝しながら押し上げられ、核を失い角化細胞(角質)となって表面まで上がり、最後はアカとなって自然に剥がれ落ちていく仕組みになっています。これがターンオーバーです。
つまり、表皮細胞は、角質となるために生まれ、成熟し、肌を守るバリアとなっているのです。
ターンオーバーの周期は、表皮の底で表皮細胞が生まれてから角化細胞になるまでに14~42日、顔表面の角質細胞となって剥がれ落ちるまでに8~12日と言われています。(年齢によって変化します。)
表皮細胞が生まれてから角化細胞になるまでの成熟期間に、夏バテによる食欲不振で栄養が摂れていないと、生まれた表皮細胞にも十分な栄養が届きません。
その結果、1~2か月後には、元気がなく薄い・小さい・傷みやすい角質が肌表面に現れてきます。
これが、秋口のカサカサ肌や炎症・ニキビの原因となっていくのです。
夏バテに効く!美肌を保つ食べ物
「夏バテ」には、暑さから身体がだるくなったり、疲れが溜まったり、食欲不振になるといった様々な症状が見られます。
夏バテの原因として考えられているのは主に3つ。
1. 水分とミネラル不足
2. 食欲不振による栄養不足
3. 暑い室外と涼しい室内の温度差による自律神経の乱れ
この水分やミネラル不足、食欲不振による栄養不足といったことが秋口の肌荒れの要因となってしまうのです。秋口の肌荒れを防ぐためにも、ビタミンB群を積極的に摂取することで、今から秋のお肌を守りましょう!
特にビタミンB1・B2の働きや、これらを摂取できる食べ物を紹介していきます。
ビタミンB1
ビタミンB1の働きの働きは、糖質をエネルギーにする(代謝)ことと、皮膚や粘膜の健康維持をすることです。ビタミンB1が不足すると、糖質がエネルギーに変化せず、疲労物質の乳酸となって、夏バテを起こす原因になります。さらに皮脂分泌が過剰になり、肌荒れの原因となるのです。
ビタミンB1を含む食べ物は、うなぎ、豚肉、鯛、ぶり、大豆、玄米、ほうれん草などです。
ビタミンB2
ビタミンB2の働きは、糖質、脂質、たんぱく質をエネルギーにする(代謝)ことと、皮膚や粘膜の健康維持を助けることです。ビタミンB2が不足すると、糖質等がエネルギーに変化せず、夏バテの原因になります。さらに、皮脂分泌が調整されず、B1同様肌荒れの原因となります。
ビタミンB2を含む食べ物は、レバー、うなぎ、卵、納豆、乳製品、葉菜類などです。
B1とB2を合わせて摂ることで、疲労回復による夏バテ解消、皮脂トラブルの予防による美肌をゲットしましょう!
夏バテ肌のスキンケア
乾燥や、過剰な油脂分泌によるニキビ等の肌荒れを防ぎ、治療するためには、身体の外側からのスキンケアも大切です。
そんなスキンケアに欠かせないのが、化粧水。
また、夏は暑くてベタベタするからと言って、クリームを使うのをやめていませんか?
そして、この化粧水と乳液の使い方、間違っていませんか?
夏は、肌の表面に汗がたまってしまいがちなので、肌の水分がどんどん失われて乾燥しやすくなります。しっかりと化粧水で水分と栄養を肌に補給し、クリームでガードしましょう!!
化粧水
- コットンにたっぷりと化粧水を含ませ、顔全体にトントンと優しくパッティング
※ハンドプレスで化粧水を使用すると、顔よりも手に染み込んでしまいます。
クリーム
- 顔の真ん中のラインから外側に向かって、一方向に塗る
正しいスキンケアを行うことで、美肌キープで夏を乗り越えましょう!
さいごに
夏の暑い時期は、体調を崩してしまいがちで、さらにその影響は、秋口まで響いてきます。
しっかり水分と栄養を補給して、元気に夏を乗り切ってくださいね。